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 リーガルセンスシリーズ 第1回
『リスクリワード分析』

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リーガルセンスシリーズ第1回目のリスクリワード分析では、企業が採択できる選択肢が複数ある場合、各選択肢から発生するリワード(利益)と、そのリワードを追求することに付随するリスク(損失)から、最善手を選ぶために、「法律リスク」に目を向けることをお話しています。 動画と併せて参考にしてください。

リーガルセンスシリーズ
第1回:リスク・リワード分析

どうも、アメリカ弁護士の内藤です

宜しくお願いします。

今日は、経営者のリーガルセンス:リスク・リワード分析についてお話ししていきたいと思います。

ビジネスをする際、経営者は、色々な情報を参考にしながら企業が採択できるオプションを追求して決断を下します。英語で言うInformed Decisionというやつですが、数ある選択肢の中から最高の結果を見つけるのは簡単なことではありません。

そこで重要となるのが、今回お話をするリスク・リワード分析です。企業が採択できる選択肢が複数ある場合、各選択肢から発生するリワードと、そのリワード(利益)を追求することに付随するリスク(損失)を考えます。そして各選択肢を比較しながら、もっとも最適な結果を出す選択肢を見つけて行くというものです。

リワード・リスク分析の達人だなと私が思っているのは、将棋のプロ棋士です。プロ棋士は、相手の動きを見て何種類もの手筋が見えます。今は攻めるのか、それとも守るときなのか。後から効いてくる手は何か?限られた時間でリスク・リワード分析をして、最善手を見つけます。そして将棋は、最後まで最善手を打ち続けた人間が勝つゲームとなってます。将棋ほどシビアではないにせよ、経営者もビジネスの最善手を見つけるのには、リスク・リワード分析をしなきゃいけません。

 

アメリカビジネスで、リスク・リワード分析をする際、このリスクの部分で忘れちゃいけないのが法律のトラブルです。アメリカは皆さんも知っているように訴訟大国。アメリカが訴訟大国と呼ばれる理由は2つあります。1訴訟が多い。2訴訟のダメージが大きい。

訴訟リスクはアメリカのカントリーリスクみたいなもの。

法律リスクにピンと来ないと、リスク・リワード分析で最善手を見つけるのは難しいことになります。

 

アメリカのビジネスでは、高い結果を求めていくと、それに伴い法律リスクも上がってしまうという傾向があるんですね。誰もしていないビジネスにいち早く参入できれば、その市場をコントロールできるかもしれません。

でもそれは法整備がされていない、いわゆるグレーゾーンが多いため、後から様々な法律トラブルに巻き込まれてしまう、というリスクも上がってきます。

または、人件費を大幅にカットしようとすると、解雇や減給などは避けられないわけですが、そうなると企業が気にしなければならない法律が増えてきます。

例え、たくさんカットすることができても、差別などで訴えられて多額の損害賠償金を払ってしまう結果になっては意味がありません。

他方、法律トラブルが怖いと二の足を踏むと、せっかくのチャンスを台無しにしてしまい、他に市場をコントロールされてしまう。また差別訴訟が怖いからと消極的になっていると、人件費のカットができなくて会社が倒産する危機を招いてしまう。そうなったら、全く意味がないことになります。

 

だからこそ、アメリカでは、ビジネスにおける高い結果を求めていく上で、どこまで法的リスクを最小化できるかが重要です。これが、予防法務というものですね。

しか予防法務をやるには、いつでも弁護士が一緒にいるわけではないので、まず経営者が法律の問題にピンと来なければいけません。法律問題のアンテナとなる、リーガルセンスが経営者にある・なしによって、リスク・リワード分析がどこまで有効にできるかが変わってくるということを覚えておきましょう。

本日の動画が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

では、今日はこの辺で。ご視聴ありがとうございました。

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