『人はなぜルールをまもるのか:
コールバーグの道徳性発達理論』

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リーガルセンスをより理解するために、今回は、米国の心理学者コールバーグの道徳性発達理論を通して、人はなぜ法律などのルールを守るのか、について考えていきます。

コールバーグによると、人が社会におけるルールを守る理由には、6つの段階で構成される3つの発達レベルがあって、人はこの6つの段階のどこかに属していて、ルールを守る理由や意識は人によって異なることを示しています。

人はなぜルールをまもるのか:コールバーグの道徳性発達理論
 

リーガルセンスのチェックリストとして、今日は、米国の心理学者コールバーグの道徳性発達理論を通して、人はなぜ法律などのルールを守るのか、について考えていきたいと思います。

コールバーグによると、人が社会におけるルールを守る理由には、6つの段階で構成される3つの発達レベルがあって、人はこの6つの段階のどこかに属していて、ルールを守る理由や意識は人によって異なることを示しています。

その6段階、3つのレベルというこのようなものです。​>動画内の図を参照

まずレベル1というのは、道徳を語る以前の段階となり、①罰を避けるためにルールを守る、または②自分が得をするならルールを守るといった、自己中心的な感覚でしかルールの存在を認識しません。このレベル1では、守るべきルールの意識が低く、その存在自体を見落とすことが多いことから、法律トラブルに巻き込まれやすいと言えます。

次にレベル2では、社会におけるルールの存在意義を意識する段階に成長していて、外部との関係性においてルールを守ることになります。

たとえば、③日本風にいうと空気を読み、人に嫌われないためにルールを守る、または④「善良であろう。」という感覚でールを守るといった判断基準を持っています。このレベルでは、守るべき法律の存在には十分な意識が向けられているものの、ルールの目的や必要性までには考えが及んでいないことが多いのです。レベル1よりは法律トラブルは避けられるが、いざ訴訟に巻き込まれるとその理由・原因が理解できないという傾向があります。

最後のレベル3は、人の内部から判断基準がうまれてくる段階で、社会におけるルールの目的を理解し、また同時にルールだけではなくEthics(倫理や道徳)を意識する人たちとなります。そのため、⑤ルールは社会全体のウェルビーイングを上げるものであり、そうでないルールは変えなければならないという、ユーティリタリアン的な意識を持っています。また、⑥それぞれ人には異なる価値観があり、その違いを理解しなければならなく、異なる価値観を束ねるルールとしてEthicsが大事と考えます。このレベルに達すると、どのような法律問題があるかを認識し、積極的な予防法務ができることになります。

 

コールバーグの研究によると、このレベル3まで到達する人は社会全体の10〜15%にも満たないと言われています。この数字をどう見るかにもよりますが、リーダーである以上は、5や6の段階に到達することが求められるのではないかな、と思っています。特に、米国では、レベル3に到達したリーダーがいる・いないでは、企業の予防法務の有効性は大きく変わってきます。

 

今後も一緒に学んで、法律にピンとくる力、リーガルセンスを磨きましょう!

本日の動画が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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では、今日はこの辺で。ありがとうございました!