本記事では、コロナ禍における失業保険給付の最新情報の解説をしています。
Jackson Lewisの記事
給付期間の再延長:州の給付期間は通常26週間となりますが、CARES Actにより13週間延長され、最長39週間となっていました(PEUC: Pandemic Emergency Unemployment Compensation)。それが、今回の追加支援策によって、給付の最長期間が50週間に延長されています。
追加給付の再開:2020年7月31日に終了してしまった$600/週の追加給付が復活となります。$600ではなく、$300/週の追加給付が2021年3月14日まで、支払われることになります。
PUA(Pandemic Unemployment Assistance)も継続:失業保険給付を従来受けることができない対象者(自営業者、ギグエコノミー、独立契約者など)の支援プログラムも2021年3月14日まで延長されることになります。
今回の追加支援を受けて、経営者の方は再度、特定の州で実施される「ワークシェアリング・プログラム」の確認をしていただければと思います。会社の経済的負荷を下げる場合、大量レイオフや解雇の代わりにワークシェアリング・プログラムの利用が可能です。追加給付が再開されたことによって、今後、ワークシェアリング・プログラムを利用する企業が増えることになると思います。
ワークシェアリング・プログラムが有効か否かは、以下のような条件によることになります。
同プログラムから支払われる給付が全て連邦政府による負担であるか。利用することで雇用主へのペナルティ(保険金の増加など)がないか。
執行役員などマネージメント従業員、エグゼンプト従業員、パートタイム従業員なども同プログラムに参加させることができるか。
ワークシェアリング・プログラムについては、ジェトロ・ニューヨーク主催のWebinarで以前、お話をさせていただきましたので、そちらを参考にして下さい。
ワークシェアリング・プログラムについて 講師:Moses & Singer LLP 弁護士 内藤博久
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