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Who are Americans?:アメリカ人って誰?


私は、大学とロースクールをアメリカで卒業しているのですが、その時代に同級生たちが飲み会などで、Who are Americans?というテーマでディスカッションをよくしていたことを思い出します。

 

今回のアメリカの大統領選挙でも、移民政策は大きな争点の1つとなっています。それほど、アメリカにとって移民政策は重要なトピックで、日本人の僕など、なかなか入れない話題でした。ですから、当時の私は、こうしたセンシティブな話題に、自分から積極的に加わることはありませんでした



アメリカがnation of immigrantsと言われるくらい多様性があり、歴史上、immigration policyはアメリカ人にとっては重要な課題であることは、認識はしていました。

しかし最近、ある統計を見て、改めてアメリカって、多様性・他民族の国なのだなぁと実感することがありました。

 

アメリカの国勢調査であるUnited State Censusで統計を見てみると、調査を開始した1790年から2020年の間で、以下のような統計の変化があります。

 

1790年 

総人口3,929,214人

白人(イギリス、北ヨーロッパからの移民)81% 

アフリカ系黒人 19%(多くが奴隷、うち1.5%だけが奴隷でない黒人)

当時、Native Americanはアメリカ人としてカウントされなかったので、数値がない。

 

1900年 

総人口75,994,575人 

白人88%、黒人12%、その他1%

 

2015年 

総人口323,127,513 人 

白人62% 黒人12% ヒスパニック17% アジア5% Native American 1% その他 0.4%  Multiple race 2% 

 

2020年 

総人口 331,449,281人

白人61.1% 黒人12.2% ヒスパニック18.5% アジア 5.6% Native American 0.7% その他 0.2% Multiple race 2.8% 

 

出典:State census


こうして数字を見ると、アメリカに様々な人々が共存していることが実感できます。

1790年から2020年までのデータの移り変わりを見てみると、私が大好きな小説家の司馬遼太郎さんの言葉が思い出されます。

 

司馬さんは、アメリカのようにいろいろな人種や考え方が混在する国では、強制的に「人が正義をつくらないといけない」、と述べています。民族国家だからこその共通の言葉、共通の作られた価値観や倫理観が必要だったという背景があるのです。だからこそ、アメリカでは「法律」が果たす役割が大きくなります。司馬さんは、アメリカは「法によってできあがった国家」と呼んでいましたが、同感です。

 

アメリカの価値観や倫理観については、ぜひこちらの動画をご覧ください。

Ethical Leaderの6つのCore Value








アメリカって、改めて興味深い国だなぁ~と思う今日この頃です。

 

内藤

 


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