アメリカの裁判所が、ある事件を裁くためには、Subject Matter Jurisdiction(事物管轄権)とPersonal Jurisdiction(人的管轄権)という2種類の管轄権を有している必要があります。
今回、YouTubeチャンネル「久ラジ」でアップした動画は、アメリカの裁判制度におけるPersonal Jurisdiction(人的管轄権)についてです。
Jurisdiction, Subject Matter Jurisdiction(事物管轄権)、Personal Jurisdiction(人的管轄権)の用語については、以前、YouTubeの動画で解説をしました。
「法律英語第3回」
また、Subject Matter Jurisdiction(事物管轄権)についても、以前、解説をしていますので是非そちらもご覧ください。
今回の動画では、裁判所が人的管轄権を有するかどうかを判断するには2つの分析ステップがあることを説明しました。その際に、重要なのは「ミニマムコンタクト」があるかどうか、です。ミニマムコンタクトには定義がなく、ケースバイケースで判断するしかないので、ミニマムコンタクトの有無の判断はとても難しいのです。動画では、以下のチャートを用いて解説をしました。
また、人的管轄権における一般管轄権、特別管轄権が、こうしたミニマムコンタクトありなし、でどのように決定されるのか、その手順については、以下のチャートを参考にしてみてください。
YouTubeの動画では、詳しいケースまでご紹介できなかったので、このブログでは、3回にわけて、Personal Jurisdictionに関する補足と判例の紹介をしたいと思います。
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